博士・ポスドクの『転職体験記』
ゲノムに精通する農学博士31歳ポスドク。雇用の不安定さを脱し、研究職以外にも目を向け、社会課題を解決するメガバンク系大手シンクタンクの研究員へ。
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- 前職
- 【関西の難関国立大学 大学院 生物系研究室】
日本学術振興会 特別研究員
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【関西の難関国立大学 大学院 生物系研究室】
ポスドク
- 現職
- 【メガバンク系 大手シンクタンク】
大阪支社 政策研究本部
戦略立案、リサーチ・アナリティクス業務
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- 柿沼 真一郎 氏 / 31歳
- 関西圏の公立高校 卒
関西の難関国立大学 生物系学部 卒
関西の難関国立大学 大学院 生物系専攻 修士課程 修了
関西の難関国立大学 大学院 生物系専攻 博士課程 修了
TOEIC 860点
博士(農学)
① 新卒での就活・ポスドクになるまで
学部、修士、博士と同一の国立大学において生物系の学部に在籍していました。
ほとんどの学生は修士課程に進学しており、先輩からは「修士卒として研究職に就くように頑張れば良い」とのご助言を頂いていたので、学部時代は就職活動を行なっていませんでした。
修士課程の時は、先輩のご助言もあり、とりあえず研究職を中心に就職活動を行っていました。私の専門性を活かせる企業から内定を頂いたのですが、これまで続けた研究が実りそうな感触があり、もっと先を見てみたいという好奇心に加え、論文作成やプレゼンテーション能力をさらに磨き上げてから次のステージに進みたいという思いがあったため、企業ではなく博士課程に進学しました。
博士課程でも、就職活動を行ったものの、これまで行なっていた生物現象に関して、そのメカニズムを知りたいという思いが強くなり、企業には行かずにポスドクになることを決めました。
② 転職に至った背景
ポスドクとして計2年間研究を進め、成果も順調に出ていました。
しかし、ある時に雇用条件が急遽変更になり、別の研究室にて1年間の任期付き研究員として所属し、その間に次の進路を模索することになりました。
私自身、その時に30歳という節目の年齢でしたので、これを機に将来を再考し、アカデミアにおける不安定な雇用状況の中で腰を据えて課題解決を行うことに限界を感じるようになりました。
そこで、現在の状況を新しい道に踏み出すチャンスと捉え、アカデミアを離れ、企業へと転職することを決意しました。
③ こだわった軸、こだわりを捨てた軸
まず、研究職に対するこだわりは捨てました。
メーカーの研究職という選択肢も検討しましたが、メーカーでは、そのメーカーが有する技術の延長線上で課題を解決する傾向があります。根本的な課題解決には、問題が起こっている現場に新しい或いは別の技術の導入等を後押しするような制度設計や政策支援といった、根本的に新しいアイデアの創出が不可欠と考えました。
だからこそ、研究者としての軸となるアイデンティティを手放してでも、社会全体の課題解決を優先する覚悟を決めました。
一方で、絶対に譲れなかった軸は、「培ってきたスキルを活かし、より社会に近い場所から、腰を据えて課題解決を行うこと」でした。この軸実現に最適だったのがシンクタンクです。シンクタンクであれば、「膨大な文献調査に収集した情報から本質を見抜く力」や「相手を納得させる論理的な資料を作り上げる技術」といった研究生活で鍛え上げてきたスキルをダイレクトに活かすことができます。私の専門性の根底には農業や環境に対する強い想いがありますが、現代の社会課題解決には、複数の専門的知見を掛け合わせる必要があります。幅広い知識を貪欲に吸収し、現場の声に寄り添いながら、多角的な観点から能動的に課題解決を行える環境に身を置きたいと考え、日系のシンクタンクの中から第一志望の企業を定めました。
④ 転職活動を通じて気づいた点
前述の通り、学生時代にも新卒で就職活動を行なっていたのですが、その際は研究職しか受けていませんでした。
しかし、今回のポスドクからの転職活動を行った際には、私の経験やスキルから考えると研究職以外にも選択肢があるのではと考えるようになりました。私が取り組んでみたいと思う仕事は必ずしも研究職ではないことも分かり、自身のキャリアを見つめ直す良いきっかけとなりました。
また、転職活動を始める前は、転職エージェントは、どこでも大差がないのだろうと考えていましたが、数多くある転職エージェントの中でも、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの前田様には、私に合いそうな企業の紹介から具体的な面接対策まで親身になってサポートして頂きました。その甲斐もあって、第一志望の企業をはじめ、結果として3社から内定を頂くことができました。他の転職エージェントでは、このような結果になっていなかったと断言できますし、エリートネットワーク様に巡り逢えて本当に幸運でした。
⑤ 次の職場への意気込み
1年前は、まさか自分がアカデミアから離れて、シンクタンクの研究員として働くとは思ってもいませんでした。大学には10年以上在籍したのですが、何も未練はなく、やり切ったという思いで今は非常に清々しい気分です。
これからシンクタンクの研究員として新たなキャリアをスタートさせますが、不安はなく、新しい仕事を非常に楽しみにしていますし、これまでの知識や経験を活かせば、やっていけると考えています。好奇心に従い、挑戦をし続けることで、様々な日本の社会課題の解決に貢献する所存です。
最後になりましたが、前田様には毎週のように、ご多忙なところ面接練習を行なって頂き、面接における受け答えや表情の作り方等の多くのご助言を頂きました。また、何度も電話相談させて頂いた際には、温かいお言葉をかけてくださり、「ポスドクから企業に就職できるのだろうか」と心配していた私に自信を付けてくださいました。エリートネットワーク様のオフィスでも面談の機会を頂き、転職活動における不安や悩みを和らげて頂きました。
第一志望の企業から内定を頂けたことも、前田様のお力添えがあったからですので、心の底から感謝しております。
私の転職体験記が、これから先のキャリアに悩むポスドクの方々の一助になれば幸いですし、皆様の今後のキャリアが輝かしいものになることを切に祈っております。
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