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データが語る博士・ポスドク

理工系博士に秘められた可能性


※理工系の学術分野とキーワードのネットワークグラフ。領域をフォーカスすることで、拡大・縮小可能。

【理工系博士・ポスドクの企業への多面的な貢献/その知識・能力基盤】

現代の研究活動では観測や数値計算から得られる膨大なデータを処理するコンピュータースキルが必要不可欠であり、とりわけ、自然科学等の理工系分野においては切り離すことはできません。
そのため、理工系博士・ポスドクは、その知見を実社会で応用するために必要な多岐にわたる技能を携えております。
これは単なる研究者としての技術に留まらず、企業が必要とする技術的な洞察力、問題解決能力、及び技術革新を実現する知識・能力に他なりません。

●プログラミングと情報処理のスキル

現代の研究環境にはプログラミングスキルが不可欠です。
理工系博士・ポスドクは、Pythonを始めとする多くのプログラミング言語に精通しており、それらを駆使して研究開発の自動化、高度な計算、シミュレーションなどを行っています。

Pythonのほかにも、C、Fortran、R、MATLAB、Java、C++、及びJavaScript等が研究において広く利用されており、これらのコンピューター言語の知識・スキルは、企業がデジタル変革(DX)を進める上でのソフトウェア開発、アプリケーションのカスタマイズ、データベース管理等に貢献できる汎用性を秘めています。

●統計学とデータ分析の専門知識

理工系博士・ポスドクは統計学の深い理解を有しており、情報処理を通して得られた複雑なデータセットから意味ある洞察を導き出すことができます。
データの収集、処理、解析を通じて仮説を検証し、新たな知識や解を創出するプロセスに習熟しています。

企業においては、このスキルは市場のトレンド分析、生産予測、金融商品の不確実性分析、消費者行動の予測、保険引受リスク管理など、ビジネスのあらゆる側面に応用できる可能性を秘めています。

●ITインフラと社内SEとしての役割

研究においては単にプログラミングができるだけでは不十分であり、そのための環境を自ら構築し、維持するスキルも身に付けています。
理工系博士・ポスドクは、社内のシステムエンジニアとしても機能できる基礎的なスキルを具備しており、サーバーの管理、ネットワークの構築、クラウドサービスの活用など、ITインフラ全般にわたる知識や経験を活かすことができます。

この様に、企業のIT環境の最適化と安定化に資する素養を秘めています。

【理工系博士に秘められた可能性】

プログラミングから統計的洞察、ITインフラに至るまで、理系博士・ポスドクは研究の世界を越えて、経営的な課題にも応用可能な広範なスキルセットを備えています。
企業が直面する課題の解決、技術革新の推進、複雑なシステムの最適化という点で、企業価値を高めるアドバイザーとしての役割を果たすことが期待されます。

また、地球温暖化、食糧・資源の枯渇、生物多様性の保護、宇宙開発など、多くの研究対象は隣接する学問が複雑に絡み合っており、学際的研究(=複数の学問分野を超えた研究)が当たり前となっています。
他分野の研究者や機関との虚心坦懐なコミュニケーション、協業・交渉を繰り返した経験、培われた合意形成能力は、如何なく産業界でも発揮されることでしょう。