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データが語る博士・ポスドク

日本における博士号の取得状況


文部科学省による『博士・修士・専門職学位の学位授与状況』の報告によると、博士の学位授与数について、2020年度は15,564件、その10年前に当たる2010年度では16,760件でした。
直近15年での推移をグラフで見ても、その数は漸減傾向ではありますがほぼ横ばいであることが読み取れます。

この数値には留学生、社会人等様々な属性の学生が含まれるため、年齢で一括りにすることは出来ませんが、目安として近年博士号取得に至る年齢の人が生まれた同年代の出生数(1980年代後半~1990年代前半生まれと仮定し、約130万人 / 年)と比較すると、約1.2%が博士号取得者と言えます。

なお、最終学年である博士課程3年次・4年次の学生数は、2020年で38,689人となっています。
すなわち、最終学年の学生の内、博士号を取得した割合は40.22%となります。
この割合から、博士課程に進んだとしても博士号を必ず取得できる訳ではないという事実が読み取れます。

更に言えば、博士課程の最終年次には決して3年目・4年目の学生しかいないわけではなく、むしろ最低在籍年限である3年を超過している学生も少なくありません。
研究実績の積み上げや留学等、博士論文執筆に至るまでのハードルは決して低くはなく、大学学部、修士課程までストレートに修了してきたとしても博士課程を3年で終えられるものだとは決して言い切れないのです。