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博士・ポスドクの『転職体験記』

工学博士29歳。バイオインフォマティクス解析技術を活かし、アカデミア(国立大学)から、AI活用データ解析に強みのテクノロジー企業に転職成功。

Information
  • 転職体験記
    • 横溝 伸尚 氏 / 29歳
    • 私立高等学校 卒
      国立大学 理工学部 卒
      国立大学大学院 理工学専攻(博士前期課程) 修了
      国立大学大学院 理工学専攻(博士後期課程) 修了
      工学博士号
      TOEIC 750点
      実用数学技能検定 準1級
      プログラミング言語(Linux, R, Python)

① 学生時代に遡って、新卒での就職の時の志や志向

幼少期から、周りに医療従事者が多く、医療に貢献することに漠然と関心を持っていました。その中でも、「新たな発見を通じて世界中の方々の健康に携わることができる」という大きな可能性を秘めていることから、基礎研究に興味を持つようになり、博士後期課程に進学して疾患発症メカニズムを生物学の観点から明らかにする研究に従事しました。そして病気の発症機構を解明する過程で、微力ながらも研究を通じた医療貢献ができていることにやりがいを実感し、修了後も基礎研究に携わる道を選びました。
また、博士課程で情報解析技術を取り入れた経験から、ビッグデータ解析にも強い関心を持つようになりました。そこで、生物学的研究とデータ解析の両方を活かせる国立大学の研究室を、ファーストキャリアとして選びました。

② 研究室での担当業務

研究室では、次世代シーケンスデータを用いた情報解析と実験を組み合わせた研究を行いました。特に、データ解析から得られた示唆を実験で検証するプロセスを重視し、研究成果に結びつけました。また、研究室独自の細胞培養技術を活用した実験にも取り組みました。
さらに、情報解析スキルを持つメンバーが少なかったため、解析の自動化やコード・パッケージ管理の整備を進め、研究室全体の情報解析基盤の強化にも貢献しました。

③ 今回アカデミアからの企業へ転職するに至った背景や理由・きっかけ

一番大きな要因となったのは、結婚に伴い労働環境を変化させたいと考えるようになったことです。
パートナーとの時間を大切にすること、共働きをすること、その両者を達成したいと考えたとき、アカデミアにありがちな労働集約的な働き方や勤務地の不確定性は解決すべき問題でした。そして、将来的に家庭の状況が変化することを考えた際、雇用や給与の面で安定することは重要であると考えました。
また、情報解析技術に更なる強みを持ちたいと考えるようになったことも理由の一つです。博士後期課程学生・研究員と情報解析に携わってきたものの、私はその分野の専門家ではないため、踏み込んだ内容の解析ができていないことを課題として実感してきました。今後は、様々な研究開発分野においてビッグデータ解析の重要性が更に増すと予想したため、自身の情報解析技術をレベルアップさせる必要があると考えました。

以上の背景に加えて、研究員としての任期が終了するタイミングが重なったため、アカデミアでのキャリアを歩むのではなく民間企業で情報解析技術を高めようと考えました。

④    エリートネットワーク様との出会い

そのようなときにエリートネットワーク様の「博士・ポスドクの方向けの就職・転職情報」のページを拝見し、研究員の転職活動支援実績が豊富であることに加えて、求職者へのサポートが手厚い印象を受けたため、就職活動に不慣れな私に適したサービスなのではないかと考えて登録を決めました。
後日行われた面談では、私のバックボーン、転職活動の進め方、希望職種/条件などに関して、株式会社エリートネットワークのカウンセラーである篠原様と境様に丁寧にカウンセリングしていただきました。面談後に希望条件に合致しそうな求人案件を複数ご提案いただき、その求人情報を読みながら転職活動の方向性を決めていきました。

⑤    転職活動において、こだわった点、逆に、従来のこだわりを捨てた点

転職活動の方向性として、こだわった点は以下の3点です。
・ビッグデータから有益な情報を抽出するような業務ができること。
・医療に貢献できること。
・転勤がないこと。慢性的な長時間労働や休日出勤がないこと。

一方で、研究を通じて身に付けた生物学のバックグラウンドを活かさずとも医療貢献は可能であるため、必ずしも直接的に業務に活かせなくてもよいと考え、応募企業を絞り過ぎないようにしていました。
それにより、面接の場数を踏むことに加え、これまでの専門分野以外でも自身が活躍できる場所を探索しようと試みました。

⑥    転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点、反省点

気づいた点としては、転職支援サービスを使用することにより、一人で転職活動を行うよりもはるかに幅広い選択肢を得ることができるという点です。
エリートネットワーク様に相談する前に自分でも、希望するキャリアにマッチするような求人を個人的に探してリストアップしていました。篠原様にご紹介いただいた求人情報には、私が作成したリストに含まれる求人もありましたが、そうでない案件が多数含まれていました。その理由として単純に私の調査不足が一因として挙げられますが、ある程度幅を持たせて応募企業をご提案いただけたことが大きな要因でした。

結果として、当初は生物学を活かしたいと考えていましたが、そうではない道も選択肢に入れるようになりました。そして、ただ今時点ではマッチするポジションの募集をしていない企業様に対しても、エリートネットワーク様が「このような人材がいるので、ポストをつくって欲しい」と交渉されるケースもあり、私が内定をいただいた企業のポジションは、まさにこの方法で生まれたというお話を後から伺いました。このように、個人だけで行うよりも視野を広げて転職活動に取り組むことができました。

学んだ点としては、プロに協力していただくことで転職活動を効率よく進められるという点です。
篠原様には、書類の体裁整理や各企業とのやりとりなど多面的にサポートいただきましたが、その中でも特に面接内容のブラッシュアップを迅速に行うことができました。篠原様には、模擬面談を通じて自身の性質に起因する「堅さ」を指摘していただき、その解決策を含めて厳しくも優しいアドバイスをいただきました。面接不通過の際には面接官にその理由を聞いていただくと共に、分かりやすい言葉と表現で必ずフィードバックしていただきました。
このような情報は自身だけで進める転職活動では得ることはできず、見当違いな改善を防いでスピーディーに面接スキルを上達させることに役立ちました。
私のような民間企業への就活初心者が1か月半程度で内定を頂くことができたのは、篠原様が私にとって必要だと思うことで不足している点をはっきりと伝えて下さり、成長の機会を与えて下さったからだと感謝しています。

反省点としては、十分な準備期間を用意できなかった点です。転職活動にかけることができる時間が短く、短期間でそれなりの数の企業にアプライしたため、企業研究が不十分で浅い内容の志望動機しか書くことができませんでした。また、アカデミアの就活とは勝手が異なる点もあるため、民間企業への就職を考え始めた時点で書類を作り始めても良かったのではないかという後悔があります。

⑦   次の職場に賭ける意気込み

アカデミアしか経験したことがない身としては、民間企業で成果を出すことができるのか不安な面はあります。しかし、これまでの経験に固執せず、一から学ぶ気概で仕事に挑戦していきたいと考えています。
また、この場をお借りして転職活動にあたって多大なるご支援をいただきました篠原様と境様に感謝申し上げます。お二方のご支援なしには、今回のご縁に巡り合うことはできませんでした。
最後に、本転職体験記をお読みいただきまして、ありがとうございました。

転職体験記に記載されている氏名は、ご本人のご要望により仮名を使用している場合があります。

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