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産業界で活躍する博士インタビュー

多くの生活者に新たな価値を届け続けるために、未来を見据え数々の独自研究を推進する資生堂。

Interview

プロフィール


株式会社 資生堂 みらい開発研究所
センター長 博士(農学) 加治屋 健太朗 氏

2001年に東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻修士課程を修了後、資生堂に入社。
CBRC(マサチューセッツ総合病院皮膚科学研究所)、スイス連邦工科大学客員研究員などを経て、2018年に社会人博士制度を利用して東京農工大学で農学博士の学位を取得。

2022年より現職。2023年からは弘前大学大学院医学研究科にて招へい教授を兼任。中国化粧品学術検討会最優秀賞や、日本香粧品学会優秀論文賞を受賞し、IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)大会において基調講演を行うなど、特に血管、リンパ管、免疫、神経など、皮膚内部の器官と皮膚状態との関係性を中心に、新たな皮膚科学を切り拓いてきた研究者。


株式会社 資生堂 みらい開発研究所 
主任研究員 博士(工学) 関根 知子 氏

1993年に早稲田大学理工学部応用化学科を卒業後、資生堂に入社。
2000年にマルチプルエマルション(※)の開発で油脂工業論文賞を、2013年に日本油化学会女性科学者奨励賞を受賞。その後2015年に東京理科大学で社会人博士制度により工学博士の学位を取得する。
近年は、2018年に米国のベンチャー企業より取得した「Second Skin」技術を含む、機能性皮膜研究で成果を積み上げた。また、IFSCCに関連し発表される技術の学術的品質の維持・向上を目的する科学委員長を含め、合計4年間のIFSCCの理事を務めた。

※マルチプルエマルション(多相乳化系 )とは、エマルション(乳化物)の中に、さらに小さなエマルション粒子が分散している複雑な分散系のこと

化粧品の世界を牽引し続ける資生堂の研究姿勢と特徴をご紹介下さい。


資生堂の研究所は1916年に創立され、長い歴史の中で化粧品研究を発展させてきました。
現在の拠点は2019年4月に稼働を開始した、横浜・みなとみらいにある資生堂グローバルイノベーションセンターで、研究者だけの場として閉じてしまわず、一部を生活者に開かれた空間として運営されています。

「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」を企業使命とする資生堂が世界各国で展開している研究拠点は、画期的な研究成果を生み出し、生活者、世界に届け続けるという研究所の存在意義を背景に、「イノベーションセンター」と名づけられています。
実際に1872年の創業時から今日まで、時代を先駆けた美を提案するための研究に取り組み、多くのヒット製品に繋がる知見、技術を生み出してきました。従来から存在する製品を徐々にアップデートするような市場追随の姿勢ではなく、社会、生活者のマクロトレンドを視野に入れて、そこに新しい価値を提案することを目指した研究テーマに軸足を置いているのです。研究を研究で終わらせず、資生堂のものづくりのDNAとも言える「アート&サイエンス」の精神で、アートとサイエンスの最先端を融合し、ユニークで新しい価値へと昇華させる・・・そこまで見越した研究開発も、資生堂の独自性と言えます。

資生堂のこうした研究姿勢は、次の3つの研究領域で体現されています。

一つ目の研究領域が、人間の肌に関する理解の深淵に多様なアプローチで挑む「Skin Beauty INNOVATION」です。
これは私たちが最も得意とする領域であり、その代表例が「皮膚科学」です。これはモレキュラーバイオロジー(分子生物学)をベースに、皮膚を中心とした生体のメカニズムを解明していく分野です。
この研究を進めていくことで、顔の表面に現れるたるみ、シワ、シミ・くすみといった美容上や健康上の懸案事項を解決できる手段や手法を引き出すことが可能になります。特に近年資生堂では、血管、リンパ管、免疫、神経など、肌の内部の状態にも着目し、肌状態との関連などについて研究を深めています。

他にも、化粧品の配合成分の開発や、それを安定した製剤として完成させる「マテリアルサイエンス(製剤科学)」が挙げられます。多様な化学技術を取り込むこの研究への注力は、資生堂が新製品の開発に基礎研究や素材開発に至るまで根本から取り組んでいる事実を示していると言えるでしょう。
さらに、この研究領域の対象は、化粧品を使用する際の感触や気持ちの変化まで深く考慮するために、感覚や心理といった「感性科学」研究にも広げています。

二つ目の研究領域が、「肌・身体・心」の繋がりの解明などに挑む「Future Beauty INNOVATION」です。
この研究は、先述したような、「皮膚科学」「マテリアルサイエンス」「感性科学」といった当社の強みの研究領域の成果とデータサイエンスと掛け合わせて肌と身体と心の関係性を科学的に解き明かしていくことで、新領域・新カテゴリーへの挑戦と、新たなビジネス基盤の創出を目指しています。

そして三つ目の研究領域が、サステナブルな原料・処方・パッケージの開発や、外部研究機関との協業による新たな循環型の価値創出を追求する「Sustainability INNOVATION」です。

以上の研究領域を戦略的に深化・進化させていくにあたっては、いずれも未知の分野を積極的かつ果敢に開拓しようとする意識が求められます。だからこそ、先端研究に対する経験と意欲を持つ博士人材にとって、資生堂のイノベーションセンターは大きくモチベーションを高める場となっています。

加治屋様の現在に至るまでの研究者キャリアを原点からご紹介下さい。


「天文学を背景に持つ研究者が宇宙を見るためのアルゴリズムや視点を、人の皮膚構造の可視化に応用しようとする発想に大きな可能性を感じました。」

私が研究者を目指そうと決意したのは、大学に入ってしばらく経ってからです。

そもそも小中学生の頃は理科の授業が得意ではなく、生物やものづくりへの興味なども持ってはいませんでした。反対に世界史や国語の授業の方が好きでした。それでも父親が理系だったこともあり東京大学の理科一類に入学し、しばらくしてから有機合成の研究室に所属。学部の卒業論文のテーマは人工抗体の合成に関する内容でした。

そして、その論文を執筆するために生物学に視野を広げたところ、人が体内で生成する抗体の持つメカニズムが、化学合成で生成するものとは比べ物にならないほど高度であることに驚愕し、生物学をもっと深く学びたいと考えて修士課程に進んだのです。そこが、現在の皮膚科学の研究者に至る原点です。

世界史や国語が好きで貪るように本を読んだ読書体験が、今の研究者人生にも活きています。研究ではロジカルに考えることが前提になりますが、それだけでは十分ではなく、どう伝えるかが非常に重要になります。
特に民間企業の研究者は、専門外の人にも研究の意味や成果を伝えなければなりません。平易な言葉を選びながら、それでも本質が伝わる表現を探すといった力を磨く上で、言葉に多く触れてきた経験は確かに役立っています。

修士課程を終えて入社したのが資生堂でした。
博士後期課程ではなく産業界に進もうと考えたのは、サイエンスを極めて得る成果を世の中に還元したいという想いが強かったからです。資生堂を選んだのは、アート&サイエンスのコンセプトに惹かれたことに加え、研究成果を製品化に結び付け、世に送り出した製品が数多くあるという実績に、確かな研究力を見出したことが大きかったですね。

ただ、入社前は皮膚科学に関する知見はほとんどありませんでした。それでも入社後に、優れた化粧品を世に送り出すには皮膚の未知の構造を深く知る必要があるという事実を知ってからは、資生堂独自の皮膚科学の研究はもちろん、微細な血流やリンパ管の構造の可視化技術などの確立を目指して世界の名だたる大学や企業などの外部研究機関とも技術交流を重ねながら、今日まで皮膚科学の進化に全力で取り組んできました。

一方で、私には海外とも関わって研究を推し進めたいという想いもあったことから、入社時から1989 年に資生堂のサポートにより、ハーバード医科大学とマサチューセッツ総合病院が設立したCBRC(Cutaneous Biology Research Center=マサチューセッツ総合病院皮膚科学研究所)への出向を申し出ていました。
それが認められたのが入社3年目の2003年であり、皮膚科学の権威であったハーバード大学の准教授の下で研究を進めることになりました。
そして渡米の1年後にその先生のスイス連邦工科大学の教授への転身が決まったことから、一緒に研究を継続しないかという打診があり、同工科大学の客員研究員となってスイスに渡ったのです。
こうした海外での研究は合わせて2年間に及びました。スイス連邦工科大学がリンパ管研究の世界的なラボでもあったことから、私もリンパ管に関する造詣を深めることになったのですが、それが後に私の研究を大きく前進させる基礎となっています。

また、2018年には東京農工大学にて社会人博士制度を利用して農学博士の学位を取得しています。
共同研究を進めていた同大学の教授と共に論文を執筆することで学位の授与につながったのです。
私としてもそれまでにPh.D.の実力を研究者人脈の中で深く感じ取っていたので、この取得には大きな意義を感じ、全力で挑みました。

なお、当社のイノベーションセンターでは数多くの博士人材が活躍し、日々価値のある成果を引き出していますが、学位は取得せずに入社したけれども、取得意欲の高い社員には、社内の研究業務を継続しながら学位取得を目指す社会人博士の制度の利用を推奨しています。制度上は柔軟に設定されており、私のように業務内の共同研究を通しての取得もありますが、業務外で大学院の博士後期課程に入学して取得する場合には学費等の面でサポートしています。もちろん併行する勤務がありますので給料は支払われます。
この制度の利用を希望する社員は後を絶ちませんが、博士取得に対する意欲と、そして業務での実績などを考慮し、毎年数名程度を選抜しています。

最近は担当する基礎研究部門全体の研究コーディネートやメンバーマネジメントを担うセンター長の職務に時間が割かれることが多くなってきました。さらに来年(2027年)6月には第51回日本リンパ学会総会が、当GICで開催されることが決まり、私は会頭を務めることが決まりました。学会開始以来、初の民間企業発の会頭拝命で、大変栄誉なことです。今はその準備に追われていますが、皮膚科学研究者としての取り組みは組織全体の力を統合しながら、途絶えることなく継続しています。

加治屋様が研究リーダーとして実感されている博士人材の価値を教えて下さい。


GICは、研究者が生活者とオープンに触れ合いながら、研究に没頭もできる環境です。
1階にはカフェレストランや資生堂グループ最小の工場、そこで製造された商品を販売するスぺースなどがあり、2階の企業展示スペースへ続く大きな階段が開放感を演出。心身を整えながら、研究のヒントを常に得ることができる充実した空間が、研究への活力を生み出します。

私はセンター長の立場で多くのメンバーと接してきた中で、博士人材の優れた発想や知見、最後まで研究を貫く姿勢を幾度も目の当たりにしてきました。
特に、研究スキルを多様なテーマに展開できるトランスファラブルな能力(応用力)の高さには感動さえ覚えます。

近年の例で言えば、大学院で天文学を専攻してきた当センターの研究者が、星を見る感覚と同じように皮膚の中の世界を美しく捉えて研究を進めていることに感心しました。
実際にその研究者は米国の天文学のラボにおいて宇宙全体の構造を把握する最新のアルゴリズムを学び、それを生体内のコラーゲンの生成や流転の把握に応用するという、今までになかった有効な方法を確立しました。
全く新しい視点で研究課題に挑んだ博士人材が、価値のある成果を生み出した典型例だったと思います。

加治屋様より、博士人材へのメッセージをお願いします。


「研究が思うように進まずに不安な時は、研究の先にどんな世界や社会が開けるのだろう?という視点に立ち返ってみて下さい。」

博士の学位を取得されようと自ら選んだ研究テーマに取り組まれている博士課程の学生の方も、学位を取得されて研究者としての実力を高めようと努力されている若手博士の方も、目の前の研究の進展が滞り、期待した成果を生み出せるかどうか不安に思う瞬間があることでしょう。
そんな時は、その研究の先にどんな世界や社会が開けるのかという視点に立ち返って欲しいと思います。そうすることで、新たな気づきや軌道修正が見えてくると思います。

皆さんにはこれまでの研究経験を経て、社会を動かす力、変えていく力がきっと備わっていることと思います。

関根様が資生堂で歩んでこられた研究者キャリアをご紹介下さい。


「博士号取得に取り組み始めた当時は子どもがまだ小学生と保育園児で、家庭との両立も簡単ではありませんでした。時には朝4時半に起き、家族が起きる前の静かな時間に論文を書く生活を続けました。」

大学では早稲田大学 理工学部 応用化学科に進み、高分子化学を学びました。研究室では、ポルフィリンを扱う研究に携わっていました。赤血球中のヘモグロビンにも関わる物質で、人工血液のようなテーマにつながる研究でした。日々の実験はとても楽しく、終電まで研究室にいることも度々あるほどでした。

そして当時企業スローガンとして資生堂が掲げていた「ヒトを彩るサイエンス」という考え方に強く惹かれて資生堂に入社しました。ただ、私は学部卒で入社したことから、若手研究者時代は自分には専門分野と言える研究領域がないことにコンプレックスを感じていました。

転機が訪れたのは、入社数年後にエマルション(乳濁液)を材料とする製品の基礎研究を進めるにあたって、物理化学に関する理解を深めなければならなくなった時期です。
物理化学に精通している上司から、 “ まずはこの本を読んでみては ” と言って渡されたのが、物理化学の分厚い専門書でした。私一人が理解するには時間が掛かり過ぎるし、何よりも単独で理解できるのか不安でした。そこで、同じ研究グループの仲間に声をかけ、その本を輪読する体制をつくりました。8名のメンバーが集まり、2名がペアになって担当する章を精読し、順番に説明し合うことにしたのです。それが一段落した時には物理化学の知識が想定通りに深まり、仲間と協働で探求することの意義も深く認識できました。

また、仲間との共同研究で大きな成果を収めた実績も少なくありません。

一例を挙げれば、私が一度断念したマテリアルに関する研究テーマを、数年後にその報告書を読んだ新人の後輩研究者が方向性を修正して製品化に再挑戦しましょうと提案してきたケースがありました。
そしてその後輩と共に再検討を行い、新規の事業化テーマを公募する社内コンテストにエントリーしたところ、社内検討を経て了解を取り付けたのです。それから原料担当や製造担当の仲間ともチームを組んで製品化に着手。
その結果、資生堂を代表するブランドの一製品として市販化することができました。
このように、資生堂には生活者に向けて価値のある研究成果を送り出そうとする大勢の仲間が協力し合う風土が息づいていることから、自分の研究力を最大限に引き出してくれる企業であると感じています。

以上のような経験を経て、化粧品に関する研究を数多く行ってきた私は、40歳に近づいてから博士の学位の取得を決意しました。
以前から心の底には「名刺にPh.D.という記載があれば」という憧れにも似た気持ちはあったのですが、入社から20年近く経ち、研究者として専門性を高めてきたこともあって、その自信を目に見える形にしたいという想いが強くなりました。
また、海外との共同研究を担当することが多くなり、学位を取得してから研究職に就くのが当然とされる海外では少々肩身の狭い思いをするようになったのも大きいですね。

しかし、同時にこの年齢になって会社の研究や子育てと両立させながら論文博士に挑むなど、相当に困難ではないかという考えも頭をよぎっていました。

そこで同業他社の女性先輩研究者に、この迷いを打ち明けたところ、“ 私も40歳を過ぎてから博士号をとりましたよ、遅くなんかないですよ ”と励まされ、取得に挑むことにしたのです。

その後、別の同業他社の研究者の先輩が “ 博士号を取りたいのなら、関根さんの研究をサポートしてくれるアカデミアの先生を紹介するよ ” と、東京理科大学の教授に連絡を取って下さいました。その先生のサポートを受けながら、時には朝4時半に起床して時間を捻出するなど、2年半に亘って論文執筆を進めました。
最終的に納得のいく論文を書き上げることができ、43歳の時に無事に博士の学位を取得しました。

現在は人工的に第二の皮膚の様な膜を形成することを可能にする「Second Skin」技術を進化させる研究に挑んでいます。この技術はMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームが最初に考案したもので、後にこの技術を保有することになった米国のベンチャー企業から資生堂が技術を買収・取得しました。
Second Skin」技術は、肌の上で2つの基剤を混ぜることで膜を形成し、肌上で収縮させ、年齢を重ねることで増えてきたシワやたるみにアプローチするというものです。この技術を製品化に結びつけることによって、肌悩みを抱えたさまざまな方々が内面にも自信を取り戻し、積極的に外に出ていきたくなるようなウェルビーイングを実感できる機会を提供できると考えています。

関根様がこれまでに体験された企業における研究職の醍醐味を教えて下さい。


GIC2階には、歴代の製品やポスター、貴重な資料類などが展示されています。これらは単なる記録ではなく、歴代の研究者たちが美を追求し積み重ねてきた革新的な研究成果の結晶です。知と情熱の軌跡を体感頂ける空間です。

アカデミアに比べて企業で働く研究者が受けられるメリットで最大のものは、やはり研究成果が最終的に新製品や新サービスに結びつき、社会にストレートに貢献できる機会が多いことではないでしょうか。とりわけ資生堂のようなBtoC事業を中心とする企業は、数多の生活者に喜んでもらえる研究に挑む機会に富んでいます。

私も、自分で構想して研究を重ねたのちに市販された製品の発売直後、販売場所であるデパートの化粧品売り場を訪問し、お客様が手に取って購入されている姿を見た時には大きな喜びと達成感に包まれました。

関根様より、博士人材へのメッセージをお願いします。


「一生懸命やっていると、助けてくれる人は現れます。大事なのは、抱え込み過ぎず、つらいときに " 助けて "と言えることです。私自身も、そうやって周囲に助けられながら、自分の仕事の幅を広げることができました。」

2015年に博士の学位を取得してから私の研究者人生は大きく変わりました。
学会と関わる機会が徐々に増え、2021年から日本化粧品技術者会(SCCJ)の国際委員会の委員を務め、2022年にはIFSCC理事会の科学委員長に就任しました。大学教授など社外の博士人材の研究者たちと対等な立場でグローバルに意見を交わす機会も自然に増えました。
学位取得以前は他の研究者の研究内容や成果を伺うケースの方が多かったのですが、現在では私の研究内容についても高い関心を持って聞いていただける機会が増えたように感じます。

もちろん最も大切なのはそれまで研究を続けてきた中身ですが、意外に専門以外の知識や経験も役立ちます。私は大学時代に合気道の授業で文系の友人ができたのがきっかけで、歌舞伎や文楽を楽しむようになったのですが、そうした日本文化の知識が最近になって海外の研究者たちと距離を縮めるコミュニケーションで役に立っているのです。
皆さんも、目の前の研究に没頭する時間を大切にしつつ、時には視点や視野を広げる趣味や関心事をお持ちになるのが良いかと思います。そうすることで、研究者人生がいっそう豊かになるのではないでしょうか。

若手博士人材の皆さんは、これから多くの研究者と交わり、様々な知見に触れ、研究意欲につながる刺激を頻繁に受けることになるでしょう。私が資生堂で経験したように、お互いの能力を引き出し合いながら成果に辿り着いて下さい。

是非、そうしたプロセスを存分に楽しんで、博士人材らしく、未知に挑むキャリアを築いていただければと思います。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

※この記事の所属・役職・学年等は取材当時のものです。